リハビリテーション部の紹介

当院では、総勢91名の理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が在籍しております。平成26年10月に完成した新病棟1階には、床面積約500㎡を上回る明るく広々としたリハビリテーション室が整備され、より充実した環境で地域の皆様にリハビリテーションを提供しております。回復期リハビリテーション病棟を中心に、入院から在宅復帰までの切れ目のないリハビリ支援を行っております。

また、平成26年3月から整形外科の手術も始まり、術後早期からのリハビリテーションにも取り組んでおります。より質の高いリハビリテーションを提供するため、教育・研修にも力を入れるとともに、リハビリテーションを通じた地域とのつながりを重視しております。


リハビリテーションの体制

理学療法

理学療法は主に病気、けがによって運動機能が低下した状態にある方に対し、運動療法や物理療法(温熱、電気刺激等の物理的手段)などを用いて、自立した日常生活が送れるように支援を行います。特に、理学療法は「寝返る、起き上がる、立ち上がる、歩く」などの日常生活を営む上で、基本的な動作を専門としており、「関節可動域の拡大・筋力強化・麻痺の回復・痛みの軽減」など運動機能に直接働きかける治療法から、「動作練習・歩行練習」などの能力向上を目指す介入まで様々な方法を用いて日常生活の自立を目指します。

また、運動機能の低下が予測される高齢者の予防、職業病の一つである腰痛予防などの予防領域や、スポーツ分野での障害予防・パフォーマンス向上など、多岐にわたり関わらせて頂きます。

当院では、様々な領域の患者さまを対象に、それぞれの医学的・社会的視点から身体の能力や生活環境を十分に評価し、目標に適切なプログラムを立案し理学療法を提供させて頂いております。

今後も、地域に根差したリハビリテーションの提供が継続できるよう、地域情勢に応じたリハビリテーション活動の整備や地域におけるリハビリテーションに関する啓発活動に努めて参ります。

リハビリテーション部 副室長 千葉 竜二


作業療法

日常生活の様々な動作や仕事、遊びなど人に関わるすべての動作を「作業活動」と呼びます。作業療法は、患者さまご自身が「やりたい」、「やる必要がある」あるいは、ご家族が「やってもらいたい」と思われる作業(意味と目的のある活動:食事・トイレ・入浴・家事・車の運転・仕事など)が出来るように、患者さま、ご家族と一緒に考え、行っていくリハビリテーションです。

ただ単に「起きる、座る」のではなく、患者さま自身が「起きたい、~したい」と思う気持ちを持てるように目的動作を促して参ります。さらに、精神や心理的側面からの援助も作業療法の重要な役割となっております。

作業療法部門では、住み慣れた地域で、その人らしく、生き生きとした豊かな生活の再構築を目標に、今できる最善のリハビリテーションを提供できるように日々取り組んでおります。

知識・技術を研鑽していくことはもちろんですが、人の営みに興味・関心を持ち、患者さまと関わらせていただく中で、自己の人間性を豊かにしていければと考えております。どんな場面においても「作業療法らしさ」を忘れずに、患者さまやご家族に寄り添い、皆様の笑顔を引き出せるように明るく楽しいリハビリテーションを提供して参ります。

作業療法部門 主任 朝田 達郎


言語聴覚療法/摂食・嚥下リハビリテーション

「話す、聞く、食べる」といった当たり前のように行っていることが脳卒中や頭部外傷、加齢や様々な疾患によって困難になってしまう方々がいらっしゃいます。言語聴覚士は、そのような「言語によるコミュニケーションが困難になってしまった(失語症・構音障害)、食べる力が低下した、飲み込みが困難になってしまった(嚥下障害)」方々に対して、専門的な評価・訓練・助言・援助を行い、多職種と連携し、その人らしい生活を再構築する支援をさせて頂いております。

飲み込みが困難な方には、嚥下造影検査(VF)を用いて、より詳細な評価を行います。この結果をもとに医師・栄養士とも連携し、嚥下障害に対するリハビリテーションを実施いたします。

当院では、入院・外来・通所リハビリ・訪問リハビリと様々な領域で言語聴覚士が携わっており、入院中のみならず、在宅においても継続して言語聴覚療法を提供しております。今後も多職種による連携を強化し、高次脳機能障害、摂食・嚥下障害のリハビリテーションへの理解を深め、より質の高いリハビリテーション・サービスを提供して参ります。

言語聴覚部門 主任 高堰 ちひろ


教育・研修および人員配置について

当院では、平成19年9月の開院以来、リハビリテーションの充実に努めて参りました。現在では、リハビリのスタッフも91名を数え、県内でも有数の体制となっております。当院のリハビリテーション部ではそれぞれの専門職が連携しチームワークを重視するとともに、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士がそれぞれの領域の専門性の向上に努めております。

若いスタッフが多く、地元出身者に加え、近年では県外出身・県外のリハビリ養成校出身のスタッフも、高い志しを持って石巻の地でセラピストとしてのスタートラインに立っております。

当院では、入職時より一貫して、医療に限らず視野の広い“在宅”を重視した「新人教育」を行っております。専門知識・技術はもちろんですが、リハビリスタッフそれぞれが専門性を発揮する前提として、地域への理解を深めるとともに、患者さまそれぞれの生活歴・個別性・コミュニケーションを重視しております。これからも地域の皆様に、より質の高い充実したリハビリテーションを提供するため体制の整備に努めて参ります。

リハビリテーション部 室長 津田 和広